静岡県の川勝平太知事に対してリコール運動がされています。
川勝知事の失言問題に耐えられなくなった静岡県民が行動を起こしています。
今回は川勝知事はリコールされるのか調査しました。
川勝平太知事のリコール運動
2021年11月より静岡県民の有志の方が川勝知事の辞職を求める署名活動を行っています。
1年半で約2300人の方の賛同を得ています。
辞職を求める理由は、川勝知事の失言の多さです。
川勝知事の過去の失言の一部がこちら。
- 文化施設に反対する県議に対して「ヤクザ、ごろつきもいる」と発言
- 日本学術会議の任命問題について「菅義偉(当時首相)という人物の教養のレベルが露見した」と学歴批判
- 参院補選の応援演説にて「あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」と発言し御殿場市に対する差別発言
- 「顔のきれいな子は、賢いこと言わないときれいに見えない」と学力と容姿を結びつける発言
これらの失言は全国レベルの問題となり、川勝知事を選んだ静岡県民の民度を問われる問題へと発展していく恐れがあるとしています。
そのため署名活動を行い、川勝知事に辞職を求めているのです。
果たして川勝知事はリコールされるのでしょうか?
川勝平太知事はリコールされる?
このリコール運動により川勝知事はリコールされるのでしょうか?
結論から申し上げると、リコールされない可能性が高いでしょう。
その理由として2つあります。
- 署名数が足りない
- オンライン署名は対象外
署名数が足りない
リコールに必要な署名の数は地方自治体法の第81条に記載されています。
静岡県の有権者数は302万4060人です。
この数字を上記の式に当てはめると
となり、約48万人の署名が必要になります。
現在の署名数は約2300人なので、必要署名数の0.5%ほどしか集まっていないのです。
川勝知事の任期終了は2025年6月までなので、残り2年です。
1年半かけて集まった署名数が約2300人なので、任期終了までの2年以内に必要署名数を集めることは難しいでしょう。
さらに「静岡県議会の請願を受け入れない川勝平太知事の辞任を求める」というオンライン署名ページもありました。
このページで約13000人が賛同していますが、やはり48万人までにはまだまだです。
署名数は足りませんが、いくつもの辞任を求める署名活動が行われているのは問題ありの証拠ですね。
オンライン署名は対象外?
現在の地方自治法によるリコールの概要には、オンライン署名が有効かどうかの記載がないのです。
リコール制度が制定された当初から変更がなく、当時はオンライン署名という概念がなかったからでしょう。
現在定められている署名の形式がこちらです。
- 日付
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 捺印
ですが、オンライン署名での入力項目は下記となっています。
- 氏名
- Eメールアドレス
- 居住地(市区町村)
- 国
- 郵便番号
オンライン署名では地方自治法に定められている必要項目をクリアできていないのです。
法に定められた通りでないため、仮に必要署名数が集められたとしてもオンライン署名は無効になる可能性が考えられます。
2020年には愛知県知事のリコール不正署名事件が起きています。
この事件は署名のうち8割超が偽造されたものだったのです。
オンライン署名では誰でも入力してしまえば署名が完了してしまうので、知事のリコールといった大きな署名活動には不向きかもしれません。
川勝知事への支持率が高い
失言問題の多い川勝知事ですが、2021年6月の調査では川勝県政を評価するという回答が57%だったといいます。
この調査は静岡県在住者2500名を無作為に抽出して行われました。
2023年5月の岸田内閣の支持率が45%なので、それを上回る結果となっています。
初出馬から4期に渡り当選していることから、川勝知事の支持が厚いことがわかります。
特に「リニア中央新幹線問題」反対派が川勝知事の支持率に繋がっているようです。
ですが、SNSでは川勝知事を支持しないという声が多く見られました。
SNSでは川勝平太知事への批判殺到
リコール運動も行われているものの、辞職することにはならないとみられている川勝知事。
しかし、SNSでは川勝知事に対する批判が多く見られました。
恐らく川勝知事はネットを使わない高齢者からの支持が厚いのでしょう。
有権者の中でも年齢層によって支持率が大きく異なっているようです。
今後も失言問題が繰り返されるようであれば、支持者が減ってしまうことも考えられますね。
まとめ
今回は川勝知事がリコールされるのか調査しました。
3つの理由からリコールされない可能性が高いでしょう。
失言問題が目立ちますが、それ以上に功績が認められているようです。
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