3/28 トークイベント

我那覇和樹(36歳、J3カマタマーレ讃岐所属)を2007年に襲った、日本サッカー史上最悪の冤罪事件。沖縄出身者として初の日本代表入りを果たした彼のキャリアは、権力者の認識不足と理不尽な姿勢により暗転した。チームやリーグと争いたいわけではない。ただ、正当な医療行為が許されない状況を何とかしなければ。これは一人の選手と彼を支える人々が、日本サッカーの未来を救った苦闘の記録である。全ての人に知ってほしい。この穏やかな笑みをたたえるひとりの選手が、日本サッカー界に、そして日本のスポーツ界の未来に、何をもたらしてくれたのか。

「誤報(フェイクニュース)と冤罪」「スポーツとは誰のためにあるのか」「権力に個で立ち向かう勇気」「日本サッカーを救った男の現在地―追加取材を踏まえて」など。同書の刊行にいたる取材内容、文庫化に際しての追加取材の内容を紹介しつつ、この事件の意味、語り継いでいくことの意義までを幅広く放談する。

【出演者】

木村元彦(きむら・ゆきひこ)

1962年生まれ。2006年『オシムの言葉』でミズノスポーツライター賞最優秀賞。
同書は第52回青少年読書感想文コンクールの課題図書にもなった。著書に『誇り』『蹴る群れ』『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』『争うは本意ならねど』(2012年サッカー本大賞)『徳は孤ならず』(2017年広島本大賞)『橋を架ける者たち――在日サッカー選手の群像』『新版 悪者見参』など。

武田砂鉄(たけだ・さてつ)

1982年生まれ。ライター。元編集者。著書に『日本の気配』『紋切型社会』(第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、第9回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞)など。「Cakes」「女性自身」「文學界」「すばる」「VERY」「フットボール批評」など多数連載。

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